2014910

 

 

 

真吾オジサンの雑感

 

 

 

人の言ふことを、碁になして、

 

 

 

 

今回も枕草子から引用させてもらいましょうね。

 

 

 

枕草子にね、碁のことが書かれてあるところを何箇所か見つけました。

 

拾い読みに過ぎないのですが見つけました。

 

 

それを今回も紹介させて頂きましょうね。

 

 

 

 

碁のことにも詳しい将棋愛好家の方でしたら、

 

何を今更…くらいのことなのかもしれませんが、

 

真吾オジサンは囲えば石を取れるくらいのことしか知りませんので、

 

まあこういうのを見つけますと単純にそれを面白がっているといったところですね。

 

 

 


 

 

〔一五六〕

 

(略)

 

 

人ともの言ふことを、碁になして、近うかたらひなどしつるをば、

 

「手許してけり」「結(けち)さしつ」など言ひ、

 

男は、「手受けむ」などいふことを、人はえ知らず、

 

この君と心得て言ふを、

 

(宣方)「なにぞ、なにぞ」と、源中将は添ひつきて言へど、言はねば、かの君に、

 

(宣方)「いみじう、なほ、これのたまへ」と、うらみられて、よき仲なれば、聞かせてけり。

 

あへなく近くなりぬるをば、「おしこぼちのほどぞ」など言ふ。

 

我も知りにけりと、いつしか知られむとて、

 

(宣方)「碁盤はべりや。まろと碁打たむとなむ思ふ。手はいかが。許したまはむとする。

 

頭の中将と等し碁なり。なおぼしわきそ」と言ふに、

 

(清少)「さのみあらば、定めなくや」と言ひしを、また、かの君に語りきこえければ、

 

(斉信)「うれしう言ひたり」と、よろこびたまひし。

 

なほ、過ぎにたること忘れぬ人は、いとをかし。

 

 

(略)

 

 

 

 

【現代語訳】

 

 

〔一五六〕

 

 

女房たちが、男の人と親しくすることを、碁にたとえて、

 

仲むつまじくなったりしたのを「置き石を許してる」

 

あるいは「寄せも終った」などと言ひ、

 

男の場合には「石を置かせていただきましょう」などと隠語を使って、

 

他の人にはわからないが、この斉信(ただのぶ)の君と二人だけの諒解のもとにやりとりするのを聞いて、

 

(宣方)「いったいなんのことです。え、え」

 

と、源中将は私にうるさくつきまとって聞くけれども、

 

教えないので、斉信の君に

 

(宣方)「あなた、ひどいですよ。教えてくださいよ」

 

と、散々うらまれて、仲のよい友達なので、教えてしまった。

 

すっかり隔てのなくなった仲を

 

「おれは、もう石を崩すところまで行ってる」などと言う。

 

中将は、自分も知ったということを、早く私に知られたいと思って、

 

(宣方)「碁盤がありますかな。一つ私と碁を打っていただきたいものですな。

 

手合い割りはどういうことにしますか。ニ、三目置かせていただけますかな。

 

頭の中将とは互角の碁ですよ。どうか、わけ隔てをなさらぬように」と言うので、

 

(清少)「そんなことをしたら、ふらふら石ということになりませんかしら」

 

と言ったのを、中将がまた斉信の君に取り次ぐと、

 

(斉信)「うれしいことを言ってくれた」

 

と、およろこびになった。

 

なんと言っても、過ぎ去ったことをいつまでも忘れない人は、素敵だ。

 

 

(略)

 

 


 

 

 

こう書かれてあります。

 

 

 

なんだろうなぁ、このふらふら石っての…?(笑)

 

 

 

 

まあ兎に角この枕草子に書かれてあることをご存じなかった方は

 

まあ話のネタにでもね。

 

 

 

 

 

 

 

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