2014924

 

 

 

真吾オジサンの雑感

 

 

 

将棋の駒と軍馬について。

 

 

 

 

斎藤茂吉著の「小歌論」の「事変短歌」の中に軍馬のことを描いた短歌も掲載されてありました。

 

これらを見まして戦場における兵と軍馬との関係とはなんたるかを知ったような気持ちになりました。

 

 

 

折角なので今回の雑感ではこれを紹介させて頂きましょうね。

 

 


 

 

もの言わぬ軍馬かなしも鞍傷をなでやるわれに頬すりよせて  細川白鷗

 

機銃弾のつらぬく音し暗闇に軍馬斃るるは聲もたてなく  藤原哲夫

 

慰問袋の中より出てし護符(まもりふだ)は馬のたてがみにも結びつけたり  江副一馬

 

 


 

 

 

兵隊さんと軍馬との関係は戦友の関係ですよね、これらの短歌を見ますとね。

 

愛護するペットではないですし、民法に書かれてあるような動植物などは動産に過ぎないもの

 

というものでもなさそうですよね。

 

 

 

 

「将棋の駒」の「駒」。

 

駒なので「栗毛の駒」というときの駒とかからもともとはきているのではないかなぁ?

 

 

ですから将棋の駒は馬をかたどったなのでしょうけれども、

 

ただの馬ではなくこれはどうも軍馬のイメージですよね。

 

 

 

 

そういうことで、将棋愛好家は将棋の駒を

 

戦友くらいに思うて大切に扱うこともあっていいと思いますね。

 

苦楽を共にする戦友くらいに思うことがあってもいいかもしれませんよね。

 

 

 

 

この「小歌論」に、

 

 

廬山より流るる水の清ければ兵と軍馬とともどもに浴む  福田ゆきを

 

 

 

こういう短歌も掲載されておりますが、たまにはこのくらいの気持ちになって

 

将棋の駒も美しく磨くこともあってもいいと思いますね。(笑)

 

 

 

将棋の駒をただの動産に過ぎないものと思うよりも、

 

それぞれにこういう思い入れがあるようなことになっているほうが

 

どうも良さそうにも思いますよね。

 

 

 

 

「随分と駒が汚れてきたな。磨くのは面倒くせなぁ」

 

ではなく、好いた女の体を風呂場で磨くくらいの気持ちで

 

将棋の駒を磨くといいかもしれませんね。(笑)

 

 

 

 

 

 

 

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