20141008

 

 

 

真吾オジサンの雑感

 

 

 

よろづのことよりも、情あるこそ、男はさらなり、女も、めでたくおぼゆれ。

 

 

 

 

今回の雑感も清少納言の枕草子に書かれてあることを。

 

 

 


 

 

 

よろづのことよりも、情あるこそ、男はさらなり、女も、めでたくおぼゆれ。

 

なげの言葉なれど、切(せち)に心に深く入らねど、

 

いとほしきことをば、「いとほし」とも、

 

あはれなるをば、「げに、いかに思ふらむ」など言ひけるを、伝へて聞きたるは、

 

さし向ひて言ふよりもうれし。

 

いかで、この人に思ひ知りけりとも見えにしがなと、常にこそおぼゆれ。

 

 

 

 

【現代語訳】

 

ほかのどんなことよりも、情のあるが、男はもちろん、女も、すばらしく思われる。

 

たとえいい加減な挨拶で、ほんとうに深く心から出たものでなくとも、

 

人の気の毒なことに対しては「気の毒に」とも、

 

また、悲しんでいる場合には「ほんとに、どんなにか悲しいでしょう」

 

などと言ったのを、人から口伝えに聞いたのは、面と向かって言われたのよりも、うれしい。

 

なんとかして、その人に、自分がその人の親切に感謝しているということだけでも

 

知ってもらいたいものだと、常日ごろ思われることだ。

 

 

 


 

 

 

そうだよなぁと思いますよね。

 

 

 

将棋の2ちゃんねるを見てもわかるように、

 

他人のことをどうにかこうにかして悪く言いたい・書きたい人のほうが

 

世間には圧倒的に多いものですからね。(笑)

 

 

 

 

これね、将棋の世界に限ったことでもなく、俳句の世界でも実はそうなんですよ。

 

やはり立場でしかものを言わない・書かない人が多いものなんですよ。

 

そういう人ばかりだと言っても差し支えないとさえ思いますね。

 

 

 

「まあこうまでしつこく他人の足を引っ張らないと気がすまないのか…」

 

それなりの肩書きのある俳句愛好家の方でも本当はこんなものなんですよ。(笑)

 

 

 

 

真吾オジサンの経験したところによりますと、率直に書かせて頂きますと

 

将棋愛好家よりかは俳句愛好家のほうがマナーはいいと思います。

 

 

 

ただ陰湿ではありますね、将棋の世界よりもね。(笑)

 

 

 

 

将棋の世界は勝ち負けがはっきりと出るので、それで俳句の世界のことを思いますと

 

すっきりとした面はあると思いますね。

 

 

 

 

将棋の世界は自分の才能と努力で未来を切り開くことが可能な面もありますが、

 

俳句の世界は世襲が当たり前のようなところさえもありまして、

 

将棋の世界よりも事実上チャンスがないということになっておりますからね。

 

 

 

 

 

話がそれてしまいましたが、俳句をしていた頃に他人から人伝てに

 

自分のことを褒めていてくれた話を聞いた時にはやはり嬉しくなりましたね。

 

 

 

俳句の世界でも他人のことを褒める人は少ないものですから、

 

まあそういう気持ちにもなったわけですね。

 

 

 

 

 

ところでね、佛教で「愛語」ということを言うらしいのですが、

 

こういうことをお互いに心がけたいものですよね。

 

この世知辛い平成濁世のこととは言え、

 

こういうことがもう少しくらいはあってもいいように思いますね。(笑)

 

 

 

 

佛教語大辞典にはね

 

 

 

【愛語】あいご

 

やさしくいうこと。愛情のこもったことば。やさしいことば。親愛のことば。

 

親しみある心のこもったことばで話す。

 

人びとに対してはやさしいことばをかけよ、という教え。四摂法の一つ。

 

(略)

 

 

 

【愛語摂】あいごしょう

 

他人に親愛の心を起こさせることばによって、人びとを親しませて道に入れること。

 

あたたかい心のこもったことばをかけること。

 

 

 

【愛語摂事】あいごしょうじ

 

やさしい思いやりのあることばによって、衆生を引きつけ、親近せしめること。

 

 

 

 

こんなことが書かれてあるのですが、

 

こういうほうがどうも良さそうではありますよね。

 

 

 

 

こうされる方に対しましては、清少納言が書いていたような気持ちにも

 

まあなりもしますよね。(笑)

 

 

 

 

 

 

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