20141021

 

 

 

真吾オジサンの雑感

 

 

 

黄楊(つげ)について。

 

 

 

 

将棋愛好家の方でしたら、将棋の駒は黄楊(つげ)を使っている駒が多いことはご存じですよね。

 

プラスチックの将棋の駒もいいのですが、やはり黄楊の駒のほうがしっくりとくるものですよね。

 

 

 

この黄楊なのですが、将棋の駒以外にも櫛にも使われています。

 

 

身にしむやなき妻のくしを閨(ねや)に踏(ふむ) 蕪村

 

 

この櫛も黄楊でしょうね。

 

 

 

万葉集には

 

香黒き髪に 真木綿もち あざさ結ひ垂れ 日本の 黄楊の小櫛を 抑へさす さすたへの子 それぞわが妻

 

こういう長歌があり、伊勢物語には、

 

芦の屋の灘のしほ焼いとまなみつげのをぐしもささで来にけり

 

という歌があり、蕪村はこの歌から

 

早乙女やつげのをぐしはささで来し 蕪村

 

という句をつくっております。

 

 

 

与謝野晶子は「みだれ髪」に

 

その子二十(はたち)櫛にながるゝ黒髪のおごりの春のうつくしきかな 与謝野晶子

 

こういう歌をこしらえております。

 

 

 

 

 

黄楊の小櫛はネットの情報によりますと、

 

 

<「つげ」を「告げ」の意にとって>占いの一種。

 

黄楊の櫛を持ち外に出て、道祖神を念じ、来る人の言葉によって吉凶を占う。

 

 

という面もあるそうです。

 

 

黄楊

 

 

 

将棋の駒でもそれを外に持ち出て、道祖神を念じてみてもいいかもしれませんよね。(笑)

 

 

 

 

 

 

 

真吾オジサンホームページNEW TOP

真吾オジサン雑感・記事一覧表

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

inserted by FC2 system